村松千裕選手 2021年7月 活動報告
7月はヨーロッパ遠征から帰国し、隔離期間を含めて少し休養を取った後、日本で練習、トレーニングに取り組みました。
3ヶ月ぶりの日本だったのですが、空港に着いてからの入国の手続きなどとても厳重で、本当に大変な時期だということを改めて感じました。帰りの便で乗り換えをする際に、PCR検査の陰性証明書のフォーマットが日本用のものでなかったため許可されず、もう1度検査をし直して次の日の便になってしまったというハプニングもありました。
私は行っていた国が6日間のホテル隔離の対象になっていたので、初めて完全な隔離生活を経験しました。普段外に出ないで過ごすのはそこまで苦には感じないので大丈夫だろうという気持ちもありながら、流石に6日間は長いのかなとも思っていましたが、遠征と帰りのハプニングの疲れもあって、思った以上に早く感じました。毎回このような隔離があると考えると大変だと思いますが、体を休めたり気持ちの整理をするのには良い時間になると感じました。
この1ヶ月間では特に体幹のトレーニングに力を入れて取り組みました。
腰の怪我やストレスが多くなかなか改善できていなかったので、本当に地味なことからやっていきました。最初はきつかったですが、1ヶ月間でできなかったメニューができるようになったり、練習での負担が減ってきて自分自身で効果が感じられたことが1番嬉しく思いました。
今月は東京オリンピックがあり、テニス以外の競技の選手も見られて、沢山感じるものがありました。どんなに苦しい局面に追い込まれても諦めずに戦って勝ちをもぎ取った場面や、負けを恐れずに自分がこだわってきたことに最後までチャレンジして、結果に繋がらなかったことも受け入れて前に進もうとしているところを見て、とても感動しました。普段自分がプレーしている時は結果に気持ちが傾いてしまいますが、スポーツは結果だけではなく、人の心を動かすことができる素晴らしいものだと改めて感じました。 私も見ている方に勇気や元気を与えられる選手になれるように、人間的にももっと成長していけるように頑張りたいと思います。
村松 千裕