村松千裕選手 2021年5月、6月 活動報告
5月、6月は、スペイン60000ドル、スペイン25000ドル、スロベニア25000ドル、ポルトガル25000ドル2大会、ウィンブルドンに出場しました。
3月末に日本を出発して、この3ヶ月間色々な場所に行ったな..と思いました。この状況なので、なかなか観光などはできませんでしたが、それぞれの国で街の雰囲気が違い、どこも良い場所でした。特にスロベニアのOtocecというところは、自然豊かで私はとても気に入りました。
今回は今までで1番長い遠征で、色々な面で大変なことが多く、日本に帰りたいと思ったことは何度もありました。でも今思えばこの期間で、自分にとって大切なことは何か、自分にとってどういうやり方が合っているのかなど、自分のことをもっと知るために必要な時間だったのではないかなと思います。遠征中は前向きに考えるのはとても難しかったですが、上手くいかない中で試合を周り続けて最後に自分なりの答えを見つけられたことは、結果に関わらず自信になりました。
この期間でフレンチオープンとウィンブルドンという大きな大会が2つあり、フレンチオープンは出場できませんでしたが、ウィンブルドンは出場することができました。
フレンチオープンは最終的に予選の待ちの3番目だったので、1回戦の全試合が行われるまで会場でずっと待機していましたが、入ることはできませんでした。試合をやっているところを目の前にしてプレーできなかったことは本当に悔しい気持ちでした。もうこんな思いはしたくないと思いましたが、今後自分が倒していかなくてはいけない色んな選手の試合をゆっくり見ることができたので、これを次に生かしたいという気持ちでした。
ウィンブルドンも直前まで入れていなかったので諦めかけていましたが、試合が始まる3日前に繰り上がってプレーできることになり、入れて良かった。という気持ちと、この長い遠征で苦労してきたご褒美を貰ったような気持ちでした。この遠征はこの週が最後の大会だったので、本当に準備から悔いなく、ここでプレーできる有り難さを感じながらやろうという思い挑みました。
結果勝ちには結び付きませんでしたが、この3ヶ月の中では1番自分らしいテニスができたと感じられました。自分のテニスをやるために大事なことも分かり、最後にやっと今後に繋がるものが見つけられたと思いました。
私は今回の遠征で特に学んだことが2つあります。
1つは、努力することです。自分が上手くいっていない時にどれだけ努力できるかで、自信も違ってくるし、すぐに上手くいかなくても前に進むにはやるしかないということです。周りの外国人の選手を見ていても常に向上するためにやり続けているところを見て、刺激を受けました。結果にも左右されながら前向きにいつも進むことはとても難しいことだとも感じましたが、そういう部分も少しずつ成長していきたいと思いました。
村松 千裕