村松千裕選手 2019年4月 活動報告
4月は柏国際オープン25000ドル、香港25000ドル、WTAのKunming Open125000ドル、岐阜80000ドルに出場しました。
柏国際オープンは、私が小学生の頃から通っていて、現在も練習をさせて頂いているテニスクラブでの開催でした。柏は地元でもあり、ホームコートでもあるので、特に結果を残したい大会でした。今回は、シングルス、ダブルスともに本戦のワイルドカードを頂くことができました。シングルスは初戦からタフな試合で、自分が思ったようなプレーができず1回戦敗退でした。勝ちにこだわることが良くない方向にいってしまい、自分がやるべきプレーができなかったことが1番悔しく思いましたが、今思うと、自分のテニスをもう1度見つめ直す良いきっかけとなったと思います。
ダブルスは、シングルスダブルスともに元世界ランキングトップ20位の選手とペアを組ませて頂き、テニスの面はもちろんでしたが、人間的な部分でも色々と学ばせてもらいました。このような機会は滅多にないことだと思うので、感じたものをこれからに生かしていこうと思いました。
香港は本戦からの出場でシングルスベスト8でした。香港は毎回同じ場所で開催され、香港在住の日本人の方も応援に来て下さるので、私の好きな場所の1つでもあります。
2回戦は第2シードでハードヒッターのタフな相手でしたが、序盤ほとんど手が出なかったところから、少しづつ自分のしつこさと気持ちが噛み合い、勝ちに繋げることができました。久しぶりの良い感覚だったので、この勝ちは嬉しく感じました。敗戦した試合では、また新たに課題が見つかり、悔しい思いをしましたが、前大会の反省は生かすことができたと思いました。
香港から帰国し、2.3日後すぐに中国のAnningという場所に行きました。私は初めて行ったのですが、過去に行ったことがある方から、コートの状況はあまり良くないと聞いていたので、少し不安がありました。この大会はクレーコートで、実際、練習コートは予想以上のものでした。まず標高が高いのでボールがとても飛んでいき、さらにコートはぼこぼこしていて、風が強く砂が舞い、目を開けているのが困難という状況でした。練習の様子だとラリーにもならない感じだったので試合がどんな風になるか予想がつかなかったですが、試合コートは風が少し弱まり、コート状態も練習コートよりはよかったので、やりやすく感じました。試合は予選を2回勝ち上がり、本戦ベスト8でした。自分では、クレーコートに対して得意意識はなかったのですが、今回は自分の良さが生き、これまでの試合で反省したことがしっかりまとまって勝ちに繋げられたと思いました。本戦2回戦では、ランキングトップ100の選手に接戦で勝つことができ、自信になりました。このランキングの選手相手にも通用するショットや、勝ち方を実感できました。準々決勝で負けてしまいましたが、どんなタイプの相手にもしっかり対応して、自分の力を出し切れるようにすることがさらに勝っていくには必要だと感じました。久しぶりのWTAの大会でしたが、改めてここで勝ち上がれる選手になりたいと思いました。
Annningの帰りに飛行機が遅延してしまい、途中、空港で1泊しないとならないことになり、大変でしたが、今後のためにも良い経験になりました。
岐阜は、シングルス、ダブルスともに本戦のワイルドカードを頂くことができました。
岐阜に着いて次の日すぐ試合になり、自分ではあまり疲れを感じてはいなかったのですが、結果はシングルス初戦敗退、ダブルスベスト8でした。色々な部分の修正や気持ちの持っていき方の工夫がもっと必要だったと感じました。今回のようなハードスケジュールで動くことは今後も沢山あると思うので、今回の経験を次に生かしたいと思いました。ダブルスは、同じクラブの仲が良い選手と久しぶりにペアを組むことができて、とても楽しくプレーできました。ダブルスは普段の練習でやることはあまりないのですが、試合で学んでレベルアップできるように頑張りたいです。
今月は大会が多かったですが、自分のテニスが少しづつイメージできてきたので、毎回の試合を大切にして来月からも取り組んでいきたいと思います。5月は、中国60000ドル、香港25000ドルに出場予定です。
村松 千裕