村松千裕選手 2018年5月 活動報告

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5月は、4つの日本のITF大会に出場しました。まず最初の岐阜80000ドルは、シングルス本戦ベスト16、ダブルス本戦1回戦でした。今年の岐阜は、シングルスで本戦の特別枠(ワイルドカード)を頂くことができました。試合前は、本戦からプレーできることになって嬉しい気持ちはもちろんありましたが、このチャンスを生かさなければという自分に対してのプレッシャーもありました。1回戦は、1度対戦して競り負けている強敵だったのですが、現在意識している取り組みをしっかり実践することに集中すると決めて試合に臨みました。3時間を超すタフな試合になりましたが、終わった後に、今まで練習してきたことが少しでも成果として表れたと感じれたことが良かったと思いました。2回戦は、100位台前半の日本代表選手と戦い、負けてはしまいましたが、自分のなかでの手応えを感じられたことは収穫でした。この大会は、動きやテニスの面で、トレーニングの成果を今まで以上に感じることはできましたが、まだまだ体力面の不足、そして強化課題も同時に見つかりました。

2大会目の福岡60000ドルは、シングルス本戦1回戦、3大会目の久留米は、シングルス,ダブルス共に本戦1回戦負けでした。福岡の週から、ハードコートから砂入り人工芝のオムニコートに変わったのですが、この2大会は自分が思い描いていたプレーがほとんど出来ませんでした。自分の中では、これまでオムニコートに対する苦手意識はあまりなかったのですが、1大会目の福岡は、久しぶりのオムニコートでのプレーだった上に、雨が多く、調整があまりできないまま試合に挑んだので、その負けに対しては、次の週までにしっかり調整して練習していけばよくなるはずという前向きな気持ちでした。しかし実際は、次週の久留米でも上手くはいきませんでした。試合内容はさほど前週と変わっていないと思ったのと同時に、しっかりと自分のプレーがすることができれば、勝利をつかむことは出来たのではとも感じました。ダブルスもリードしながらの逆転負けで、技術はもちろんですが、勝負どころをとりきるというメンタルはとても大事なのだと、この単複の敗戦を通じて再確認しました。

最後の4週目の軽井沢25000ドルでは、自信を持って戦おうと決めて試合に臨みました。半年前に負けている選手が1回戦の相手で、タフなドローでしたが、自分の得意なショットを意識して、その結果、勝ち切ることができました。久しぶりの勝利だったので、とても嬉しく、このままいけるところまでいこうという強い意気込みが湧いていました。ところが、この試合後の練習中に、足首を捻挫してしまい、2回戦から棄権することになってしまいました。勝利直後の思わぬ出来事で、直後は、悔しさと「なんで今なの?今日なの?」という気持ちがこみあげてきました。その日5月22日は、私の20歳の誕生日だったからです。忘れられない誕生日になったと思いました。そして同時に、過去に数回、捻挫してしまったことがあるのにも関わらず、その予防のトレーニングを疎かにしてしまっていたことが、1番の反省点だと痛感しました。

治療と回復へ向けてのリハビリのため、試合を休む期間が1カ月弱になりそうですが、自分の身体の弱い部分を知り、またそこを鍛えるトレーニングをする良い機会ととらえて、頑張っていきます。そして、軽井沢での試合の良いイメージを残したまま、復帰戦に臨んでいきたいと思います。

6月末のフランス25000ドルの試合で復帰し、7月は続けてフランスでの25000ドル1大会と100000ドル1大会、ドイツまたはイタリア25000ドル1大会の計4大会に出場を予定しています。

村松 千裕

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