村松千裕選手 2018年3月 活動報告

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3月は、日本の25000ドルの3大会に出場しました。まず1大会目の横浜では、シングルス予選1回戦、ダブルス準優勝、続く豊田はシングルス本戦1回戦、ダブルスベスト4、甲府はシングルス本戦1回戦でした。

この3大会は、自分が思い描いていた結果を出すことはできず、ランキングを大幅に上げることはできませんでした。それは自分の中で残念なことでしたが、それ以上に大切なことを学べ、沢山の収穫があったと感じることもできました。

1大会目の横浜は、久しぶりの日本の大会で、日本人選手が多く、雰囲気も違い、プレーでも気持ちの面でも自分をコントロールできないまま試合が終わってしまいました。この負けの直後は、すぐに前向きにはなれませんでしたが、残るダブルスで1試合ずつ良い方向に向けていこうと前向きな気持ちでプレーできたことは、自分自身を評価していいと感じました。ダブルスは、オーストラリアの60000ドルで準優勝した時のパートナーと組み、レベルが高い中で、また今回、決勝まで勝ち進むことが出来たのでとても良かったのですが、2人で組んでの優勝はまだなかったので、準優勝の悔しい気持ちの方が強かったです。

次週の豊田ですが、横浜のダブルス決勝が終わり、すぐに会場に移動したのですが、同日夜にシングルスの予選の試合を行うというきつい予定が組まれました。このようなハードスケジュールは初めてだったので、不安がありましたが、もうやるしかないという思いでした。その中での予選1回戦は、序盤にリードされタフな試合でしたが、最後まで気持ちを切らさずにプレーできて、無事にクリアできたことはとても大きな勝ちだったと感じました。また、このタフスケジュールを乗り越えられたことも大きな自信になりました。ただ内容的には、前月のオーストラリア遠征の後半から、自分の動きや技術的な部分にずれが出てきていて、それをどうしても試合中に気にしてしまい、試合全体のことが考えられていませんでした。この豊田の試合は、コーチからのアドバイスもあり、自分のテニス、プレーとは何かということが少しわかった気がしたのが収穫でした。戦術を1番に考えることで、他のことはあまり気にせずにプレーできるということもわかり、この後の残る3大会に向けて、新しい発見ができたと思いました。

甲府は、シングルスの主催者特別枠(ワイルドカード)を頂き、本戦から出場させて頂くことができました。会場に入ってからの練習では、上手く調整できていたわけではなく、1回戦から元世界60位の第2シードとの対戦で、楽しみな気持ちももちろんありましたが、良いプレーをしたいという思いから、不安もありました。しかし戦ってみると、思っていた以上に試合当日は良いプレーをすることができ、勝ちまであと1歩のところまで相手を追い詰めることができました。自分がやるべきことは出来たという気持ちもありながら、試合をよく振り返ると、あと少しのところでの自分のミスや判断力不足がわかり、悔しい気持ちが一気に湧き出てきました。今までは、格上の選手に対して、負けても仕方ないという気持ちがほんの少しあって隙が出てしまっていたんだと自分で思っていましたが、この試合で強い相手に競れたことで、どんな相手にも勝てるチャンスはあるんだ、勝たないといけないんだという強い気持ちを持つことが出来ました。

この後に続く、日本での25000ドルの2大会に向けて、課題がはっきりと見えて、試合でやり切るべきことも明確になったので、勝敗に関わらず、決めたことはやり通す強い意志を持って、4月の試合に臨みたいと思います。

村松 千裕

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