村松千裕選手 2018年2月 活動報告
2月は、オーストラリアの60000ドル1大会と25000ドル3大会の計4大会に出場しました。季節は真夏で、特に最後の2週のパースはとても暑かったのですが、極寒の日本でテニスをやることを考えると、寒さが苦手な私にとっては、それも苦ではないと思えました。今回は、先輩の選手やコーチ、トレーナーの方々と行動を共にさせて頂き、自炊も一緒にして頂くなど、テニス以外でも沢山のことを学び、また多くの方々に支えて頂いた貴重な遠征になったと感じました。色々な方々とご飯を食べに行ったり、楽しく過ごすことが出来たのも、とても良かったと思いました。
1週目のBurnie 60000ドルは、初めて行く場所でした。メルボルンからバーニーまでは、生まれて初めてプロペラ機に乗っての移動でした。プロペラ機は予想以上に小さく、スーツケースが乗らず、荷物だけ遅れての到着と言われ、最初から心配しましたが、幸いにもすぐに届けてもらうことができたので助かりました。バーニーの結果は、シングルス本戦1R、ダブルス準優勝でした。シングルスは予選からの出場になり、連日タフな相手でしたが、3回を勝ち抜き本戦に上がることができました。大事な場面で自分から攻撃的なプレーをしていくことを意識的にやろうとして、それが自分のプレーを引き出し、勝利に繋がったことが大きな収穫でした。ダブルスは、ジュニアの頃から一緒に戦ってきた同年代の選手とペアを組みました。2人で組んだのは久しぶりだったので初戦は緊張しましたが、最初から噛み合ったプレーをすることができ、決勝まで勝ち進めたことはとても自信になりました。ダブルスらしい激しい動きの中でポイントを取れたりなど、本当に楽しくプレーすることができました。決勝戦は、少しの判断ミスで勝敗が分かれ、負けてしまったのでとても悔しかったのですが、その負けも今後に繋がると感じられ、良い経験ができたと思いました。
1週目の試合が週末に終わり、同日すぐに2週目の会場のLauncestonにバスで移動し、翌日に1日練習後、すぐに予選の試合が始まりました。いつもの遠征だと、1週間に1日はオフをとるサイクルがほとんどなので、休みなしに試合をするというのは体力的にきついと思っていましたが、実際に試合が始まってしまったら、やり続けることができたので、自信になりました。この週は、キッチン付きのホテルに泊まり、ほぼ毎日、トレーナーの方や先輩方のおかげで自炊の美味しいご飯を食べることができました。試合結果は、シングルス予選を3回勝ち抜いたものの、本戦1R、ダブルス1Rの敗退でした。本戦の1回戦は、予選上がりの選手でしたが、ゲームがほとんど取れず、自分の課題が浮き彫りになった試合でした。
3週目と4週目は、Perthという場所で開催されました。Launcestonからは飛行機での移動でした。パースの1週目は、シングルス本戦1回戦、ダブルスベスト4、2週目は、シングルス予選決勝、ダブルスは本戦1回戦でした。今回の4大会は、全てレベルが高い大会だったと思うので、そのうちの3大会でタフな予選を勝ち上れたことは、自分として1歩前進できたと感じました。最後の週は、シングルス、ダブルス共に自分が思うようなプレーができず、結果的にも歯がゆさが残る形で終わってしまいましたが、この4週間の遠征で、良いことも悪いことも含めて、多くの経験ができたと思いました。試合をやり続けていれば、自然とずれてくる部分があることは当然の経過だと受け入れて、それをどう良い方向に修正していくかをもっと考えることがとても大切だと思いました。そして、試合で全力を尽くすための体の準備や休養のとりかた、自分の体がどういう状態なのかを常に自身でしっかり把握できることが、怪我を防ぐためにもとても重要なことだと感じました。
最後の日にパースで初めてオフらしいオフをとることができたので、街に出掛けました。少しの時間でしたが、楽しい時間を過ごすことができ、良いリフレッシュになりました。
今回のオーストラリア遠征は、シングルスではランキングを大きく上げるほどのポイントを獲ることはできませんでしたが、帰国後の日本の試合に向けて、良い経験を積むことはできたと思うので、少しでもその経験を生かす試合が日本で出来たらいいと思っています。
3月は、日本の25000ドルの3大会に出場予定です。
村松 千裕