村松千裕選手 2017年10月 活動報告
10月は、静岡の牧之原と浜松の$25,000の2大会に出場しました。大会のコートサーフェースはともに砂入り人口芝(オムニコート)でしたが、結果は2大会ともに、シングルスベスト8、ダブルスベスト8でした。
オーストラリアでの3週間の遠征から合わせると、5週間連続の試合となり、体力的には不安があったのですが、しっかりと戦い切れたことは自信になりました。
その一方で、自分の最高のパフォーマンスを大会後半の試合になっても持続し、さらにギアをあげていける体力はまだ十分でなく、今後さらに必要なものだと感じました。
牧之原は昨年も出場していて、私が好きになった大会の1つでした。会場とホテルのすぐ近くに海があり、ランニングをするのもとても気持ちがよかったからです。
ただ試合の方は、1回戦から厳しい戦いになり、序盤はなかなか自分のプレーをすることできずに苦しみましたが、途中で気持ちもプレーも切り替えて、勝ち切ることができました。
この切り替えや修正が、試合の中で実行できたのは、先月のオーストラリアで積み重ねた試合経験が生きたからだと思いました。
準々決勝の相手は、200位台の選手で、勝つためには自分の力をフルに出さねばならないことはわかっていましたが、大事な場面での決定打の甘さから、流れを一気に相手にもっていかれてしまいました。
大会を通しての調子の波やショットのずれをすばやく修正する力は、もっと普段から意識してつけていくことが今の自分にはとても必要だと感じました。
浜松の試合は、雨の日が多くて大変でした。2回戦は他の会場のインドアコートに移動になり、いつも行っている30分のしっかりしたウォーミングアップは出来ずに、試合前の10分だけのアップのみになりました。
ジュニア時代から沢山の試合をしてきましたが、このようなパターンは初めてだったのでとても良い経験になりました。浜松の本会場のコートはとても球足が速いオムニコートで驚きました。
2回戦を勝利し、次の準々決勝の相手はまたも200位台の選手になりましたが、ファーストセットを先取し、セカンドセットのマッチポイントまで先行するも、そこを取り切れずに最後に逆転され、試合をもっていかれてしまいました。本当に悔しい負けでした。
勝利まであと1歩のところまでいきながら勝てなかった試合は今回が初めてではなく、同じ負け方を繰り返してしまったことが結果以上に悔しいことでした。
技術うんぬんよりも、チャレンジする気持ちや大事なポイントの取り方が、試合ではより重要な事なのだと、今までで1番痛感した試合でした。
先月から続いた5週間の遠征を通じて、まずはベスト8の壁を破る実力をつけることが、優勝に近づくためには必要なことだと実感しました。
それを達成するのは簡単なことではないと思うけれども、日々トライして、前に進んでいきたいと思います。来月は、日本で開催される$100,000と$60,000の2大会と、ヨーロッパでの2大会に出場予定です。